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 『フィッシング・エコ・リーダー』による体験学習を、高校の単位取得として認定 

政府の構造改革の1つとして地域を限定し、規制緩和する構造改革特区の中で、この度山梨県が国へ申請していた『学校外学修 体験活動教育特区』が認定されました。
『学校外学修 体験活動教育特区』は、特区構想を県に提案した駿台甲府高等学校通信教育部による実施で、NPO法人日本釣り環境保全連盟では『フィッシング・エコ・リーダー』の派遣を軸に、『環境ボランティア体験学習』として全面的に生徒を受け入れ協力しております。

高校の通信制課程で、学校外での体験活動を単位として幅広く認めようとする計画で、学校教育法施行規則では、学校外での体験学習などによる単位認定を「20単位を超えないものとする」としているが、この特区構想により30単位まで取得可能になります。

不登校や引きこもりの生徒が、団体活動を通して社会とのつながりを持たせる事も視野に入れ、幅広い教育の機会を提供できればと思います。


第2ブロック<12月16〜19日>体験学習
★12月16日(火)講座 講師(フィッシング・エコ・リーダー) 関 千俊
今回の講座ではバスフィッシングに必要なワーム(ソフトルアー)を自分で製作して、その手製のワームを使って河口湖でバスフィッシングをします。

初日の今日は、ワームの木型を作ります。
まず最初に本物のワーム、また本などを参考に、ノートに作りたいワームをデザインし、次にデザインしたワームを方眼紙に描きます。その方眼紙の図をもとにバルサ材にワームの形を写し、バルサ材をカッターで削り、サンドペーパーで仕上げワームの木型を作ります。

生徒のみなさんは、ワームもよく分からないバスフィッシングの初心者ですので、なかなかどんな形のワームを作ったら良いのか決められません。本の写真を見たり、実物のワームを手にとって見たりして、自分の作成するワームの形を決定するのが、一番大変だったようです。
★12月17日(水)講座 講師(フィッシング・エコ・リーダー) 深沢敏春
今日は、午前中に昨日作成したワームの木型を容器に接着剤で固定して、シリコンを流し込みました。シリコンが硬化するのには丸一日かかりますので、シリコン型ができ上がる明日のお昼までは別の講義をします。

まず、バスフィッシングのタックル(釣り具)についてです。用意されたロッド(釣り竿)・リール・ライン(釣り糸)を組み立て、ラインに針・シンカー(おもり)取り付けます。

午後からは、組み立てたタックルを使って、河口湖でバスフィッシングをしました。ワームはまだ完成していないので、既製のワームを使用しての釣りとなりました。
★12月18日(木)講座 講師(フィッシング・エコ・リーダー) 深沢敏春
昨日ワームの木型の入った容器に流し込んだシリコンが、まだ完全に硬化していないので、午前中は釣り場の環境保全についての講義です。
環境保全の講義では『どんなゴミも釣り場に残さない』『水辺はみんなで分かち合おう』『遊漁規則は絶対に守ろう』『網などの漁具を壊さない』『豊かな自然についてもっと知ろう』などについて学びました。

午後、硬化したシリコンから木型を外し、シリコン型の完成です。シリコンに木型が貼りついて外しづらいので、あらかじめ木型にセルロースセメント等を塗っておくとよいでしょう。
完成したシリコン型に電子レンジで溶かしたマテリアルを流し込み、数分して硬化すればでき上がりです。今回使用したマテリアルは環境にやさしい『Feco認定エコワーム製作マテリアル』です。
シリコン型から取り出し、でき上がったワームを見て生徒のみなさんは大喜びです。明日はこの自作ワームを実際に使用してみます。
★12月19日(金)講座 講師(フィッシング・エコ・リーダー) 深沢敏春
今日は湖畔のゴミ調査からです。河口湖畔のゴミをみんなで拾い仕分けして、どんなゴミが多いのか調査をしました。河口湖畔は普段多くの方が清掃してくださっているのですが、前回同様に沢山のゴミが落ちていました。特に多かったのは、タバコの吸殻・釣り糸・ワーム・空き缶・お菓子のパッケージ等でした。

次は、ゴミ拾いをしてきれいになった湖畔で、完成した自作ワームを使用してのバスフィッシングです。生徒の作成したワームは個性に富んでいて、とてもワームとは思えない形の物もありましたが、ワームの良し悪しは魚が釣れるかどうかです。生徒のみなさんは釣り針に自作のワームをつけて、思いをこめてキャスティングをしています。
12月で水温が低くなり魚の活性が低くなっている時期ですので、魚がなかなか反応してくれません。しかし、何投かしていると願いが通じたのか、ブラックバスが自作のワームに掛かり釣り上げることができました。

 ※ 第1ブロック<11月20・21日>体験学習の様子はこちら

  

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