『琵琶湖湖底クリーンアップ作戦!』清掃作業報告 |
作業実施日 |
平成16年10月29日(金)30日(土)31日(日) |
当日の天候 |
29日 曇り 22℃、水温 16℃
30日 雨 21℃、水温 16℃
31日 晴れ 23℃、水温 17℃ |
清掃ポイント |
29日 浜大津港南釣り桟橋周辺
30日 浜大津港南釣り桟橋周辺
31日 大津プリンスホテル周辺 |
作業内容 |
湖底に放置されたゴミの回収作業 |
潜水回数 |
延べ潜水 36本(回) |
作業スタッフ |
潜水班(ダイバー) 延べ 18名
陸上班、船舶監視班 延べ 18名
使用監視船:『 タイガーIII 』 |
回収ゴミ結果 |
自転車 7台 |
126,000g |
バイク 1台 |
60,000g |
ベンチ 2台 |
30,000g |
フェンス 1枚 |
6,000g |
タイヤ 5本 |
34,034g |
空き瓶類 |
2,800g |
空き缶類 |
41,790g |
ワーム・ルアー類 |
14,600g |
可燃物 |
84,742g |
不燃物 |
5,310g |
大型不燃物 |
5,806g |
合 計 ( 3日間 ) |
411,082g |
今回の琵琶湖に関しましては、当日は水中の視界が非常に悪く(20cm〜50cm)、回収出来たゴミは、「ダイバーの目」に見えるモノだけとなりました。
10月も終わるというのに琵琶湖の湖底にはまだ水草が多く残っており、ダイバーの機材に絡みつき回収作業を妨げる始末。それでも、多くのゴミを回収することが出来ました。
水草の中やヘドロの下に隠れているダイバーの目に見えていないゴミの量を想像しただけで、背筋に「冷たいモノ」が走ります・・・。
特に大津港付近の湖底のヘドロの堆積量が凄まじく、多い箇所では80cm〜100cm程度のヘドロが堆積していました。これだけ、広い湖の湖底の一部だけでもこのゴミとヘドロの堆積状態ですから、琵琶湖全体ではどれだけのゴミとヘドロが沈んでいるのか?
回収した自転車やバイクもヘドロに埋もれており、ハンドル等の一部しか見えませんでした。今回回収したゴミの中にビンが少なかったのは、ビンは重くヘドロの中に沈んでいて見えないためと思われます。
3日間の水中作業中に確認出来た魚は、小さなブルーギルを数匹と、ブラックバス?らしき魚を一度見た程度。2年前に潜水作業をした時は、かなりの魚影があり作業中も水中には十分な生命感があったのですが、今回の琵琶湖では、まったく生命感の無い湖という印象でした。
湖底に体積しているヘドロも腐敗していて、ヘドロが付着しているゴミを引き上げた時に強烈な悪臭が回りに漂っていました。ダイバーの場合、マスクをしている関係で水中では「臭い」が判りませんが、魚にとっての水中の汚れと悪臭は、人間界で言う「大気汚染」と同じ事だと考えられます。
このような問題は、どうすれば「解決」できるのでしょうか?これからの課題です。
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