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平成14年10月6日 野尻湖湖底調査報告






潜水調査報告

1. 神山国際村ワンド潜水調査ポイント
水質(透明度)及び湖底の状況は、良い状態に保たれていると感じられました。
湖底の状況は、湖底表面の砂地に薄く腐泥が被さっている程度。ヘドロは全く無く、湖底には小エビや小魚(ハゼ類)が多く生息しています。多くのブラックバス(スモール)も遊泳しています。
ゴミに関しては、空缶、空き瓶と、ワーム及びルアー類[ライン(釣り糸)、フック(釣り針)を含む]が多く、数回の回収の必要があると思われます。
毎年の減水時の陸上清掃で、水深3mまではゴミもあまりありませんが、3mを超えると量が極端に増えています。

2. 水中島潜水調査ポイント
水質(透明度)及び湖底の状況は、神山国際村ワンドと同様に最高の状態。
湖底には大き目の岩石が多くあり、落込みの斜面には多くの魚[ブラックバス(スモール及びラージ)]が、回遊している姿が見られました。
ゴミに関しては、ワーム及びルアー類が多く、ここも数回の回収が必要と思われます。
水中島の周りは、急激に水深が深くなりアンカー等のゴミも回収されました。

3. 水道局前ワンド潜水調査ポイント
野尻湖屈指の釣りポイントらしく、多くの釣り人(船舶使用)が訪れていました。
ここも水質(透明度)及び湖底の状況は、前述のポイントと同様に最高の状態と思われます。
湖底には小さ目の石(砂利)が多くあり、自然に落ちる岸辺からの腐葉や小枝、倒木が小魚や小エビ、ウナギ等の根魚系の格好の住みかを形成しています。ブラックバス(スモール及びラージ)も、大型サイズが多く群れで回遊していました。

しかし、ゴミに関しては、釣り人が多いせいなのか、空き瓶、空缶、ビニールの袋、ワーム及びルアー類が非常に多く散乱し、湖底に堆積している状況でした。
ここのポイントに関しては、継続的な早期回収が必要です。

4. 琵琶が崎周辺潜水調査ポイント
崩れた土砂の斜面と一緒に半水没した倒木の先が湖面を覆い、釣り人には格好の『ポイント』と思われました。
倒木直下に潜水しても予想通りグットな状況。急な斜面でも小石が点在し、この斜面を住みかにしている小魚やエビの群れが多いのが確認できました。
ゴミの状況については、空き瓶、空缶、ビニールの袋、ワーム及びルアー類があるものの、作業を開始すれば、数日間で全部回収できる程度です。

この様な自然の摂理(循環)がいつも行われる場所を、いつまでも大切にするべき事と実感する場所でもありました。

5. 琵琶島周辺潜水調査ポイント
ここのポイントは、すぐ近くに大型の遊覧船の発着場があるにも拘わらず、湖底にはウナギが昼寝をしているような、静かな湖底状況。
湖底には、やはり空缶、空き瓶、ビニールの袋、ワーム及びルアー類が多くあるものの、生息する小魚や巨大な貝類の多さには驚かされました。

いつまでも、このような豊かな自然の状況が保たれる環境作りが絶対に必要だと思います。
ゴミに関しても、年に2、3日程度の潜水清掃で多くのゴミが回収できると思われます。


水中のダイバーの様子

ウナギ!

点在するワーム!

小魚とワーム

水中のライン

回収した水中のゴミ


作業実施日 平成14年10月6日 (日曜日)
当日の天候

曇りのち晴れ
湖畔気温 摂氏22℃ 表面水温18.5℃
水 温

水深 2m〜4m範囲で18.2℃
水深 5mからは18.0℃
最高潜行深度 17m
水中視界 5m〜8m
作業開始時刻 午前 9:58 (野尻湖一番館の桟橋から出船)
作業終了時刻 午後 0:33 (野尻湖一番館の桟橋へ帰船)
調査清掃ポイント


野尻湖通称 『神山国際ワンド』『水中島』
『水道局前』『琵琶が崎』『琵琶島周辺』
 計5箇所 (水深1mから17m)
実質潜水調査時間 86分 (5箇所)
潜水作業時間 120分
作業内容

野尻湖の湖底及び湖底に堆積されたゴミの実態調査
作業スタッフ


調査協力 一番館 石田(NBC)
監視班 2名 (船舶1艇)
水中班 3名

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